淡雪
第21章 陵ちゃんの幸せ
食事会も終わりレストランから出て行く。
スッと璃子さんに駆け寄った兄さんが
「璃子、ありがとう」
と声をかける。
「陵ちゃん、幸せになってね」
璃子の柔らかな笑顔に兄さんも笑って答える。
「陵ちゃん!」
駆け寄ろうとした彼女が振り袖の裾を踏んで...
あわわ...
とっさに兄さんが駆け寄り抱きとめた。
「まったくおっちょこちょいだな。
転んだら大変だろ」
抱き止めた彼女を覗きこむ兄さんの顔は見ているこっちが恥ずかしくなるほど優しくてドキドキするほど格好いい。
見上げた彼女もその顔に頬を染めて兄さんの胸に顔を隠してしまった。
気持ち、分かるよ。
みんなが微笑ましく二人を見つめている。
「帰ろっか?」
俺は璃子さんの手をとって声をかける。
「うん」
璃子さんも微笑んで僕の手を握った。
あそこまで彼女に惚れられている兄さんを少し羨ましく思ったけど、誰にも手に入れられなった璃子さんを僕は妻にした。
これ以上の幸せはない。
僕たちはみんなに挨拶をしてホテルをあとにした。
スッと璃子さんに駆け寄った兄さんが
「璃子、ありがとう」
と声をかける。
「陵ちゃん、幸せになってね」
璃子の柔らかな笑顔に兄さんも笑って答える。
「陵ちゃん!」
駆け寄ろうとした彼女が振り袖の裾を踏んで...
あわわ...
とっさに兄さんが駆け寄り抱きとめた。
「まったくおっちょこちょいだな。
転んだら大変だろ」
抱き止めた彼女を覗きこむ兄さんの顔は見ているこっちが恥ずかしくなるほど優しくてドキドキするほど格好いい。
見上げた彼女もその顔に頬を染めて兄さんの胸に顔を隠してしまった。
気持ち、分かるよ。
みんなが微笑ましく二人を見つめている。
「帰ろっか?」
俺は璃子さんの手をとって声をかける。
「うん」
璃子さんも微笑んで僕の手を握った。
あそこまで彼女に惚れられている兄さんを少し羨ましく思ったけど、誰にも手に入れられなった璃子さんを僕は妻にした。
これ以上の幸せはない。
僕たちはみんなに挨拶をしてホテルをあとにした。