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淡雪

第1章 15の春

「ん?」


僕の顔にクリームを塗ってピタリと手を充てた彼女の表情が変わる。


「田辺くん、ごめんそっちの畳の上に寝転んで」


彼女は後ろにある畳のスペースを指差す。


「あ、はい」


僕はよくわからないまま畳の上に寝転んだ。


彼女は鞄のなかをごそごそと探してアロマオイルを取りだしミキシングオイルを温めはじめた。


メイク室にいい香りが広がる。


畳の上にいろんな道具を広げて


彼女は僕の頭をひょいと上げた。



そしてその頭を彼女の膝の上にのせた!



これは!膝...マクラ...?


しかも彼女の顔がド至近距離!


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