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淡雪

第1章 15の春

「あの...」


彼女を見上げながら呟く


「あ、ごめんね。

 今日、施術台持ってきてないのよ」


いやいや、そういうことではなく...

15の僕にお姉さんの膝枕は刺激が強いわけで...


しかも彼女が道具を取る度に


その...


胸が僕の顔を掠めるわけで...


もう、ドラマどころじゃなくなってるワケで



「ごめん、クリーム取るね」


柔らかいコットンで僕の肌を撫でる。



なんか



心地いい...



「田辺くん緊張してるみたいだから

 ちょっと解すね」


そう言って温めたオイルにいい香りを落として僕の肌にそっと手を充てた。



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