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淡雪

第5章 槇 璃子

その後も坂井くんは何かというと私の側に来た。

他の俳優さんのメイクをしていてもずっと話しかけてきて集中できない。

嫌いじゃないけど 苦手 かも...


ある日撮影に入ったスタジオの外で桜の木にもたれ缶コーヒーを片手に休憩していた。

季節は春。

スタジオの外の桜の木も満開で
風に散る花びらを受けて心地よく目を閉じていた。


唇に何かが触れる...


うっすら目を開けると


坂井くんの顔...



なに?! 


キス... された?!






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