淡雪
第6章 坂井 賢夢
スタジオに戻ると今日の撮影は終わったようで慌ただしく明日の準備が進められていた。
渡部さんは監督に声をかけ二人で個室に入った。
僕は担当者に明日の時間を確認し、自分で車を運転して事務所へ戻った。
誰と話していても何をしていても上の空だった。
槇さんのことが頭から離れない...
彼女は本当に大丈夫なのか?
事情を知っていそうな渡部さんに聞いたところで何も答えてはくれないだろう。
なんで僕はこんなにも彼女を好きになってしまったのだろう...
彼女に近づきたくて声をかけてもうまくいかない。たぶん鬱陶しいヤツくらいにしか思われていないだろう。
彼女のそばにいると彼女に触れたくて仕方がない。からかう素振りでキスをしたり頬に触れたりしてしまうけど、本当は僕のものにしたくて仕方がないんだ。
彼女といると不思議と心が安らぐ。
とても居心地がいい。
ずっと心に空いていた寂しさを彼女なら埋めてくれるんじゃないか...なんて思ってしまうのは...
俺だけじゃない...はず...
きっと准一も感じたんだろう...
アイツが子供のうちに手を打とう...
准一だけじゃない。
彼女に触れればみんな気付いてしまうんだ
日だまりのような、やわらかな場所に...
渡部さんは監督に声をかけ二人で個室に入った。
僕は担当者に明日の時間を確認し、自分で車を運転して事務所へ戻った。
誰と話していても何をしていても上の空だった。
槇さんのことが頭から離れない...
彼女は本当に大丈夫なのか?
事情を知っていそうな渡部さんに聞いたところで何も答えてはくれないだろう。
なんで僕はこんなにも彼女を好きになってしまったのだろう...
彼女に近づきたくて声をかけてもうまくいかない。たぶん鬱陶しいヤツくらいにしか思われていないだろう。
彼女のそばにいると彼女に触れたくて仕方がない。からかう素振りでキスをしたり頬に触れたりしてしまうけど、本当は僕のものにしたくて仕方がないんだ。
彼女といると不思議と心が安らぐ。
とても居心地がいい。
ずっと心に空いていた寂しさを彼女なら埋めてくれるんじゃないか...なんて思ってしまうのは...
俺だけじゃない...はず...
きっと准一も感じたんだろう...
アイツが子供のうちに手を打とう...
准一だけじゃない。
彼女に触れればみんな気付いてしまうんだ
日だまりのような、やわらかな場所に...