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齧りかけの林檎

第5章 ● 君の名前 ♀side




そこからは明るくしていた髪も真っ黒に染め、部屋にはあまり物を置かなくなった。



掃除もしやすいし、物が増えることが怖くなった。



大事な物が増えるのが怖かった。



たくさんあったいろんなジャンルの本や漫画もかなり手離して、今あるのはお気に入りの文庫本数冊だけだ。



もし彼氏が出来てわたしの部屋に来られたら、びっくりされること間違いなしである。



それが急にどうしたんだ。

またピンクの物を手に取っているなんて、自分でも驚いている。



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