テキストサイズ

齧りかけの林檎

第5章 ● 君の名前 ♀side




気になったピンク色の

女子力が高そうな本を

2冊だけ持って、

いつも行く小説のコーナーまで歩いた。



すると、見たことがあるような髪型の男性が一人

新刊の棚の前で立ち読みをしているようだった。








「あれ?佐伯さんじゃないですか?」




思わず、声をかけてしまった。




迷惑だったかなと思っていると、

図書館の司書である佐伯さんは

ゆっくりとこちらに目を向けた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ