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齧りかけの林檎

第5章 ● 君の名前 ♀side




今のわたしは、とてつもなく浮かれていた。

浮かれすぎていた。



まだ男性というには早いかもしれない男の子に、

キュンキュンできることが嬉しかった。



もう恋なんてできやしない~♪



こんな失恋ソングばかりを口ずさむ、

後ろ向き真っ只中だと思っていたからだ。




三次元の男性には

もう恋はできないかもしれないと、

大げさかもしれないけど

ずっと思っていた。




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