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齧りかけの林檎

第7章 ● 君の手 ♀side




手を繋いだまま

ゆっくり歩く。



もう、帰らなきゃいけない時間かな・・・。



「ねぇ歩くん、今何時かわかる?

 スマホ、リュックの中に入ってて。

 手を離してくれれ「えっと、21:19」」



はやっ。



ものすごく食い気味で、時間を教えてくれた。



本当はわたしも手を離したくなかったけど。




歩くんもそう思ってくれているのかな・・・?



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