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齧りかけの林檎

第8章 ● 君の連絡先 ♂side





じゃあお願いします、と軽く頭を下げてニコッと笑った彼女。



彼女の家までの道を歩きながら、さっき見せてもらった猫の話を聞いていた。



「ゆりさんって本当に人見知りなの?

 猫のことに関してはすごく喋るよね」



「違うよ!歩くんにだけだよ!

 会社でもあんまり猫の話とかしないもん」








おれに、だけ?



それってどういう意味?



いい意味でとっちゃうよ?おれ。



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