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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




・・・見えてきた。




彼女の待っている本屋。




自動ドアを通り、中に入る。




また、奥の小説の所かな。




左右を確認しながら、探す。

案外早く見つけてしまった。





入り口から2列目の棚の前。

真剣に雑誌を立ち読み、してる?




彼女に近づき


「ゆりさん、おまたせ」


声をかけた。




今日は名前を呼べた。

この前、ここに来た時は

名前も知らなかったのに。




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