テキストサイズ

齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




彼女は食べたいといったレシピのページを

じーっと見ると、

手に持っていた雑誌と、

積んである本の上に置いていた雑誌を閉じた。





「この本買ってくるから待ってて?」

彼女は、表紙を隠すように

その雑誌を持っていて見えなかった。




「それってどんな雑誌?お料理の本?

 見せて見せてー」



「だ、だめっ!

 すぐ買ってくるから!待ってて!

 この後スーパー寄ってくね!」




レジまでパタパタと走っていってしまった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ