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齧りかけの林檎

第2章 ● 真っ赤な君 ♂side




たまにクスクスと声が漏れて

ハッとしたのか周りを見渡し、

恥ずかしそうにする彼女。




なぜか目が離せなかった。



ずっと見ていたいって思ったんだ。



ダチにすげぇ呼ばれててうるさかったらしく

図書館の人に注意されて、

ダチにぶっ叩かれるまで

ずーーーっと彼女の姿を見ていた。




綺麗な黒髪が太陽の光でキラキラ光ってて、

少し長い前髪から見える真剣な目。



笑ってしまったときに、細まる目。



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