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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




子供じゃないんだからさぁ・・・。




すると彼女は、

おれのことをぎゅーっと抱きしめてきた。




なに!?

急にどうした!?




ずっと大好きだった人に抱きしめられている、

それもその人の部屋で・・・。




おれはなにもできず固まっていた。




「お・・・かないで・・・」



なにか言っている。



「なに?」

「おいて・・・いかないで・・・」




泣きそうな声で、おれに言う。




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