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齧りかけの林檎

第12章 ● 君とお鍋 ♂side




隣の部屋は予想通り、寝室だった。




寝室の中に入り、電気を点ける。




シングルベッドと、ベッドの横に読書灯、

それしかない殺風景な部屋。




洋服などは、クローゼットの中に

全部入っているのだろうか。




読書の好きな彼女のことだから、

もっと本だらけの部屋を想像していたし、

もっとぬいぐるみなどがあって、女の子らしい部屋かと思っていた。




おれはベッドに掛かっていた布団を捲ると、一度寝室を出た。




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