齧りかけの林檎
第12章 ● 君とお鍋 ♂side
リビングのテーブルの上にあった
土鍋や食器をキッチンに置くと、
リビングの電気を消して
玄関に向かった。
玄関の花瓶の横には、
ぬいぐるみのキーホルダーが付いた、彼女の部屋の鍵。
それを手に取り、外に出ると
玄関の鍵を閉め、
ドアに付いている郵便受けに
鍵を入れた。
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201X 11/XX 22:09
To:ゆりさん
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お鍋ごちそうさまでした。
すごくおいしかったです!
片付けしないで帰ってきて
しまって、ごめんなさい。
鍵はかけてから、
郵便受けに入れておきました。
また遊びましょうね!
おやすみなさい。
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【12章 君とお鍋 ♂side END】