齧りかけの林檎
第13章 ● 君の優しさ ♀side
玄関に向かい、郵便受けに入っていた
部屋の鍵を取り出す。
鍵を定位置の、花瓶の横に置くと
メイクも落とさないで寝てしまったことを思い出し、
先にお風呂に入ることにした。
浴槽にお湯をはり終えると、
メイクを落とし、
体からアルコールを抜くように
ゆっくりと湯船に浸かった。
歩くんには恥ずかしいところを見せてしまったな・・・。
高校生と一緒にごはんを食べて、
わたしだけお酒を飲んで酔っ払うなんて・・・。
あーーー!
昨日に戻ってやり直したいーーー!