テキストサイズ

齧りかけの林檎

第13章 ● 君の優しさ ♀side




急に家に来るなんて、勧誘とかかな?






勧誘だったら居留守を使おうと

玄関まで向かうと、

ドアを叩く音と、歩くんの声・・・。




ドンドンドン

「ゆりさん?」

ドンドン

「いないの?」




どうしよう。

早く開けなきゃいけないのに、

ドアの向こうにいるのが

歩くんだと思うと、

恥ずかしくて、躊躇してしまった。




「おかしいな、いないのかな。

 日曜だから仕事じゃないと思うんだけどな」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ