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齧りかけの林檎

第13章 ● 君の優しさ ♀side




内側の鍵を開ける。




カチャッ。




「あの、歩くん・・・?」




玄関を開けると、ジャージ姿の歩くんが

そこに居た。




「あ、ゆりさん大丈夫?

 心配で来ちゃったんだけど・・・。

 これ、お見舞い」


小さなビニール袋を差し出してくる歩くん。




「お見舞いって、病気じゃないよ。

 でもありがとう。

 中、入る?」



「じゃあ、お邪魔しようかな」




彼を部屋の中に招き入れると、

今受け取ったビニール袋の中身を見た。




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