齧りかけの林檎
第13章 ● 君の優しさ ♀side
「プリン2つと、ポカリ?」
「兄貴に聞いたら、二日酔いには
ポカリだって言われたから。
プリンはおれが食べたかっただけー」
「ありがとう、いただきます」
リビングに通すと、
今もらったプリンとスプーンを持って
歩くんから少し離れた場所に座った。
歩くんにもプリンを渡すと、
わたしは正座に座り直し
昨日のことを謝った。
「歩くん、昨日はごめんね。
酔っ払って寝ちゃうとか
恥ずかしすぎるし、
こんなことって初めてで。
初めてうちに来てくれたのに、
かっこわるいところを見せて
ごめんなさい・・・」