テキストサイズ

齧りかけの林檎

第14章 ● 君の答え ♀side




「それはねー?

 鼻水じゅるじゅるいってるよ、

 ゆりさん」






わたし、ほんと

かっこわるい・・・・・。




そういえば、歩くんの胸のドキドキ、

聞こえなくなってる。






もう、見損なっちゃった?





こんなダサイわたし、いやになっちゃった?





わたしにはもう、ドキドキ、しない?






そんなことを思っていると、

抱きしめられていた腕のぬくもりが

離れていく。




歩くん?

帰っちゃうの?

どこに、いくの?







ストーリーメニュー

TOPTOPへ