テキストサイズ

齧りかけの林檎

第14章 ● 君の答え ♀side




俯いたまま振り返り、

歩くんからポカリを受け取る。




「ありがと」




ポカリのキャップを開けて、

ゴクゴクと飲んでいると

少し顔を上げながら飲んだせいで

歩くんと目が合ってしまった。




子供と大人の狭間みたいな笑顔で、

すっごい見てくる。




今にも悟りを拓けそうな、

穏やかな笑顔。




「年の差、なくなったね」




はい、それはわたしの精神年齢が低すぎるのが

バレてしまったからでしょうか。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ