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齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




おれは部活が終わると

こっそり保健室に向かった。




保健の先生はいなかったけれど、

保健室の鍵は開いていた。




湿布を探そうと、

薬などが入っている戸棚の

白いガラス扉を開ける。





すると、保健室の扉が

開く音が聞こえ、




ふと扉のほうに視線を向けると、

そこにはバレー部のマネージャーが居た。









「歩、さっき足捻らなかった?」


「なんでわかった?

 誰にも気付かれないと思ったんだけど」




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