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齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




少し痛かっただけだから、

顔には出ていないはず。







「んー、見てたから、なんとなく?」




マネージャーはこちらに近づいてきて、



「座ってて、わたしがやってあげる」






そう言うと、

テキパキと湿布や包帯を出している。




自分では湿布は貼れても

包帯までは綺麗に巻けないから、

おとなしく椅子に座ることにした。




マネージャーがおれの前に座り、

銀色の袋を開けて

中身を取り出し、

湿布のフィルムを剥がして

左足首に貼ってくれた。




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