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齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




ドアから顔を出すだけで、

外には出てくる様子がない。


もしかして、具合悪い?




「あ、ゆりさん大丈夫?

 心配で来ちゃったんだけど・・・。

 これ、お見舞い」



さっき買ったものが入っている

ビニール袋を差し出した。





すると彼女はドアを開け、外に出てきた。



「お見舞いって、病気じゃないよ。

 でもありがとう。

 中、入る?」



クスクスと笑いながら、おれが入れるように

ドアを大きく開けてくれた。





「じゃあ、お邪魔しようかな」





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