齧りかけの林檎
第15章 ● 君の気持ち ♂side
彼女は風呂上りだったのか、
モコモコした部屋着を着て、
スッピンだった。
やっべぇ・・・
まじかわいい・・・。
超抱きしめたいんですけど・・・。
彼女はごそごそと、
袋の中身を見ると
「プリン2つと、ポカリ?」
と言って、
笑顔でおれのほうを向いてきた。
「兄貴に聞いたら、二日酔いには
ポカリだって言われたから。
プリンはおれが食べたかっただけー」
兄貴はゼリーとかがいいって言ってたけど、
おれはプリンのほうが好き。
「ありがとう、いただきます」