テキストサイズ

齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




彼女は食器を洗う手を止め、

体を硬直させてしまった。




いきなりおれに抱きつかれたら

そりゃ、こうなるよな・・・。




「あ、歩・・・くん?」









少し緊張しているみたいな、

ゆりさんの声。




ねぇ、少し早いかもしれないけれど、

おれの気持ち、

もう言ってもいいよね・・・?







「ゆりさん・・・」





おれのものになってよ。




おれの彼女になって?









だから、













「おれと・・・つきあって・・・?」









ストーリーメニュー

TOPTOPへ