テキストサイズ

齧りかけの林檎

第15章 ● 君の気持ち ♂side




「歩くん・・・あの・・・」




「このまま、聞いて?」





先におれの話を聞いて。


おれがずっと思ってたこと。






「信じてもらえないかもしれないけど、

 おれ、

 夏からずっと、

 ゆりさんのこと、見てた」





もう半年になるんだよ。






でも、まだ半年、なのかな?







「はじめは、本を読みながら

 コロコロ表情の変わる人だなーくらいに思ってて、」




真剣になったり、笑ったり、

すごくかわいくて、

あんなにいろんな表情、

おれだけに見せてくれないかなって思ったんだ。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ