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齧りかけの林檎

第16章 ● 王子様な君 ♀side




歩くんはわたしを抱き上げたまま、

一歩、二歩と歩くと、急に



「イテテテテテッ・・・」


って言いながら、

わたしを床に下ろした。




「ごめん、重かったよね!?」




「んーん、違うんだ。

 今日部活で、ちょっと足捻っちゃって」




そう言いながら、ジャージの裾を上げて見せてくれた。




そこには白い包帯が巻かれていて、

すごく痛そうだった。




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