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齧りかけの林檎

第16章 ● 王子様な君 ♀side




あの日、帰ってきたら

家の中の物が減っていて、

彼が出て行ったんだって

すぐにわかった。



洋服や下着は

少しだけ残されていたけれど、

すぐに処分した。




早く捨てなきゃ、

ずっと抱きしめて寝てしまいそうだったから・・・。








歩くんはわたしを抱きしめる腕を強めると


「疑ってごめん」


って言ってくれた。






それってヤキモチ?

それだけわたしのことがすきだって、

思ってもいいよね?




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