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齧りかけの林檎

第16章 ● 王子様な君 ♀side




彼が寒いって言うから

慌てて倒れこむように寝転がると、

歩くんが腕枕をしてくれていたみたいで

ドンッ、と腕に頭突きをしてしまった。




「ご、ごめん!痛かった!?」




わたしが心配してそう言うと、

今日何度目かの爆笑をしながら、彼は




「泣いたり、緊張したり、

 頭突きしたり、

 ゆりさんって忙しい人。

 ほんと飽きないよ」




と、楽しそうに言ってきた。





飽きられてしまっては困ります!





「いつか、飽きちゃうの?」




心配して、そう聞くと





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