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齧りかけの林檎

第16章 ● 王子様な君 ♀side




「おれは飽きるくらい、一緒に居たいけどね」


って嬉しいことを言うから、

少しだけ、泣きそうになってしまった。




彼は毛布と布団を掛けると、

腕枕をしていないほうの手を

わたしのおなかに回してきて、

ぎゅーーーってしてくれた。




「ねぇ、さっき何、期待してたの?」





やめてーーー!

耳元で囁くように言わないで・・・。




ドキドキして何も言えなくなってしまうよ-----




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