テキストサイズ

齧りかけの林檎

第2章 ● 真っ赤な君 ♂side




「しょ、少年・・・?おーい」








彼女は小さな白い右手を、

おれの顔の前で

左右に振っていた。










この小さな手、







おれだけしか、








触れられないようにしたい・・・・・。
















そう思ったら





その小さくて白い手を、





ギュッ、と掴んでいた。















ストーリーメニュー

TOPTOPへ