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齧りかけの林檎

第17章 ● 君とイチャイチャ ♂side




寝顔を見つめながら、頬を撫でた。




まだ信じられないんだ。




腕の中で眠っているなんて。




つい数日前は、喋ったことさえもなかったのに。




唇に、キスをした。




今日は悲しい涙の跡のある頬じゃない。


幸せそうにぐっすりと眠った彼女の、唇に。




「ゆり、だいすき、だよ」




そう囁きながら、体をぐっと抱きしめた。




「・・・わたしも、だいすき」




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