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齧りかけの林檎

第2章 ● 真っ赤な君 ♂side




「しょ、少年、ちょ、ちょっと、手を離してもらっていいかな?」



















・・・・・手を離す?













やだ、絶対離したくない

















やっとだ








やっと君に触れられた


















ずっと話せなくても

おれの存在なんか知られなくたっていいって思ってた。








でも




今この手を掴んで








この体温を感じて








手を離すなんて


















絶対にムリだ・・・・・。


















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