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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




まさにわたしのことだ、と思い

手に取ってページを捲った。




そこには、メイクの仕方はもちろん、

ヘアメイクの方法なども載っていて

今の自分に合うように感じた。




家でゆっくり読もうと思い、

レジに並ぼうとした時に気が付いた。




歩くんに出会ってから、一切小説を読んでいないことを。




彼氏がいなくなってから5年、

こんなことは初めてだった。




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