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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




家に帰り、少しだけメイクを直すと

ごはんを炊いたり、

お味噌汁やサラダを作ったり、

昨日作った煮物を温めたりした。




もしかしたら、歩くんもうちで一緒に

ごはんを食べていくかもしれない。




煮物と味噌汁なんて

渋すぎるかもしれないけれど、

今のわたしにできる精一杯だ。




すると、ピンポーン♪と

インターホンの音が聞こえた。




来た!



はーい、と言いながら玄関まで小走りすると

玄関ドアの覗き穴から外を見た。




やはり歩くんだ。






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