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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




ガチャリとドアを開ける。



そこには少し息を切らせた満面の笑みの彼。




「走ってきたの!?

 だめだよ、足怪我してるんだから」


「早く逢いたくて、つい。

 でも部活は見学してたから大丈夫!」


そういう問題ではないと思う。




「っていうか!

 ゆりさん、髪めっちゃかわいい」


「ありがとう」


と言いながら、歩くんを部屋に招き入れる。




「あれ?それっておれのピン?

 やばい、超かわいい

 似合ってる」




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