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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side



すると彼は、


「いつもより顔見えて嬉しい」


って言いながら、キスをしてきた。



「あ、顔赤くなった」



それはチュッなんて、リップ音を鳴らして

キスをする歩くんのせいだ。



キッチンに入ってくると、

いいにおいーと言って

お味噌汁の鍋をかき混ぜるわたしの腰を

後ろから抱きしめた。




「歩くん、おなかすいてるかなって思って

 いちお作っておいたんだけど食べる?」





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