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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side




「お母さんにメールしたの?」


「うん、今日は少し遅くなるかもって

 メールしといた」




遅くなる、その言葉だけで

わたしの胸はドキッとしてしまった。




まだ歩くんの足は治ってないから、

今日はそういうことにならない、はず・・・。




ドキドキしながら、

夕食の片づけをして

リビングに戻ると、



歩くんがこっちこっちと手招きをして、

胡坐をかく自分の足を

ぽんぽんっとしていた。




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