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齧りかけの林檎

第2章 ● 真っ赤な君 ♂side




「このタオル、持ってって。

 他にも濡れてるし。

 返さなくてもいいからね?

 ほら、手。

 手、出して」


















返さなくてもいい・・・・・?

















このキッカケで少しだけでも近くなりたいと思った。








でもなにも言葉が出ない。








いつも受け身でいたおれのせい・・・?








そこそこモテてしまったから

女の子とは話せるって思ってしまっていた。








でも君にだと

なにも口に出せないのかな・・・。









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