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齧りかけの林檎

第2章 ● 真っ赤な君 ♂side




彼女はおれのブレザーのポケットに、

さっきズボンを拭いてくれたタオルを

強引に突っ込んできた。








もう、おれとは一緒にいたくない・・・?













「わたし明日も仕事だから帰るね?

 傘持ってくれてありがとう。

 君も傘ある?もう走っちゃだめだよ?」


















君の指が直接、




少しだけ




触れた。


















彼女のほうから触れられて、








死ぬかと思った。


















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