齧りかけの林檎
第5章 ● 君の名前 ♀side
これはウキウキしていた罰だ。
こんな若いかわいい男の子にキュンキュンしまくっていたから、罰が当たってしまったんだ。
たぶん今のわたしは、昨日の彼のように真っ赤だろう。
笑っていいのかわからないのか、何も言わない彼との空気が気まずくて
「お、お、、お、、お、お、おなかすいたねぇ!?
す、すすすすすっごい待たせちゃったし
お姉さんとごはん食べに行かない?
お詫びにおごるから!」
なんて言ってしまった。
言った自分で驚いた。
なにを言っているんだ、わたしは。