祠の鬼
第1章 鬼の噂
カウンターに近づくと雨野深理(アマノシンリ)を誘っている最中だった。
「雨野くんも一緒に行こうよ、祠」
「どうしてオレなの?」
「だって、雨野くんみたいなイケ男いた方が絶対盛り上がるし!」
「……いいよ」
一瞬深理と目が合ったような気がした――が、ほんの一瞬の出来事だったからありさは気のせいだと思った。それより、深理がオッケーした方が意外でそっちの方を驚いた。
まさかオッケーしてもらえると思わなかったのは沙夜も同じで、オッケーを貰えた瞬間満面の笑顔を浮かべる。
「ほんと!?やったあ、雨野くんゲットだ!あともう一人男子いたらいいんだけど……雨野くん、心当たりない?」
沙夜がカウンターに体を乗り出して聞くと、深理は少し考え答えた。
「永津間響(ナガツマキョウ)、隣のクラスで家が古書店らしい」
「雨野くんも一緒に行こうよ、祠」
「どうしてオレなの?」
「だって、雨野くんみたいなイケ男いた方が絶対盛り上がるし!」
「……いいよ」
一瞬深理と目が合ったような気がした――が、ほんの一瞬の出来事だったからありさは気のせいだと思った。それより、深理がオッケーした方が意外でそっちの方を驚いた。
まさかオッケーしてもらえると思わなかったのは沙夜も同じで、オッケーを貰えた瞬間満面の笑顔を浮かべる。
「ほんと!?やったあ、雨野くんゲットだ!あともう一人男子いたらいいんだけど……雨野くん、心当たりない?」
沙夜がカウンターに体を乗り出して聞くと、深理は少し考え答えた。
「永津間響(ナガツマキョウ)、隣のクラスで家が古書店らしい」