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祠の鬼

第6章 迷走、闇の中

鬼は元々は定まった姿は持っておらず、語源の「おぬ(隠)」の通り姿の見えない事もあった。



まれに、見目麗しい異性の姿で現れる事もある。



「……人に化けて、人を襲う鬼の話が伝わる一方で、憎しみや嫉妬の念が満ちて……人が鬼に変化する話もある、か」



できれば、全部絵空事だと思いたい。



一通り調べたがやはり重要なものは見つからず、メールに送られた言葉をとりあえず調べてみる。



カタカタ……



キーボードを打ち込む音だけが静かに響く。



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