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祠の鬼

第6章 迷走、闇の中

因果応報(インガオウホウ)
仏教で、前世や過去の行いの善悪に応じて必ずその報いがあるということ。



因果律(インガリツ)
哲学で、すべての事象は必ず原因があって生じるという法則。



「一体、メールの送信者は何が言いたいんだよ……前世とか、過去とか、原因って。一体何だって言うんだ……」



響の口から零れたのは、そんな言葉だった。



ありさが心配そうな顔でこちらをずっと見ていたが、今の響はそんな事を気にする余裕もない。



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