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祠の鬼

第7章 空白を埋めるもの

ありさが一度家に帰らなきゃと言ったので、あれから響が家に送っていった。



有十に関しては食事も断られ、部屋に入れてさえもくれない。いつもの事だが、何か鬼気迫る感じがした――それが何なのかは響もわからないが。



カフェオレさえも出てこない。



ひとりで取る食事だと、作る気も起きず、ありさを送った帰りに立ち寄ったコンビニで、日持ちするしない関係なしに大量にカゴに突っ込みレジへ持っていくと、大学生のアルバイトの男がぎょっとしていた。



コンビニで一万を越えた買い物なんて、初めてな気がする。



響は昨日の出来事を振り返りつつ、パンと野菜ジュースを胃に治めた。



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