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祠の鬼

第7章 空白を埋めるもの

一度気づいてしまえば、恐怖はどんどん大きくなり、ありさの目尻にうっすらと涙が浮かぶ。



こんな時に永津間くんはいない……どうしようどうしようどうしよう!?



沙夜ちゃんみたいに、わたしも殺されちゃうの!?



半ばパニックになっていると、背後から声がした。



「ねぇ、何をそんなに脅えてるの」



ビクッと大きく肩が揺れ、おそるおそる振り返る。



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