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祠の鬼

第7章 空白を埋めるもの







「ねぇ探しちゃったよ?――ありさ、永津間くん」






振り向くより先に発せられた言葉に、悪寒が走る。



震えが止まらない。



そう、ありえなかった――






死んだ者が、話す事など。






確かにそれは、南田沙夜の声だった。






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