テキストサイズ

アイドル様の、ホントのお顔

第2章 ~はじまり~

「じゃ、アドバイスしろ。」

「あぁ…」

隣でゲームを始めたあいつを見て、何故俺を呼んだのか疑問に思った。

「おい、どっちに行けばいいんだ?」

「ぁ…えっと…左。」

あいつに道を教えた時、俺はあることに気が付いた。

「ぅおっ!! びくりした。」

「………」

あれ? こいつ、もしかして…

「ゾンビ出るなら言えよ!!」

「はいはい…」

━━━━━━━━━━━━





「そろそろ寝るか。」

「…あぁ。」

時計を確認すると、午前十二時。

寝るにはちょうどいい時間だ。

「ほら、入れよ。」

「………」

なんで緊張してるんだ? 一緒に寝るのは男…しかも、こんな最低な奴だぞ?

「なにぼーっと突っ立ってんだよ。」

「っ!!?」

驚きすぎて、声が出なかった。

「ちょっ…」

「なんだよ。」

腕を掴まれ、ベッドに引きずり込まれた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ